大阪いろいろ巡り

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Posted by 滋賀咲くブログ at

2014年06月24日

天神祭～大阪の夜を彩る船渡御と花火～

天神祭は全国の天満宮で行われている祭りであるが、中でも大阪天満宮で行われる天神祭は日本三大祭りの一つであり、大阪で最も盛り上がる祭りの一つである。毎年6月下旬の吉日から、7月25日まで諸行事が行われ、特に7月24、25日の宵宮と本宮は出店や花火、船渡御といった、天神祭を象徴する催し物が行われ、地元の人々だけでなく、遠方からも多くの人が駆けつけ、祭りの盛り上がりは最高潮を迎える。
天神祭の歴史は古く、大阪天満宮が現在の場所に建てられた2年後の天暦5年（951年）6月1日より始まったとされている。日本三大祭りの一つと呼ばれるようになったのは江戸時代からである。船渡御は言わば船のパレードの様な感じであるが、一つ一つの船にきちんとした目的があり、神霊を奉っている御鳳輦奉安船、神に対して太鼓や楽器を使って奉公を行う供奉船、神様をお迎えするための御迎船、協賛団体や一般市民を乗せた奉拝船の主に4種類が存在している。そのほかにも、子供を乗せたどんどこ船や、自由に航行ができる列外船が存在している。御鳳輦奉安船以外の船は、船同士がすれ違うたびに大阪締めの交換を行う。
また、本宮に打ち上げられる花火は2002年より、城北公園付近で行われていた水都祭と合同となり、打ち上げられる数も増え、昨年は約4000発の花火が打ち上げられ、さらに盛り上がりを見せるようになった。都島橋や天満橋、及び飛翔橋は有名な花火の観覧スポットであり、花火が打ち上げられる何時間も前から場所取りをする人がいるほどである。天神祭の花火はあくまで奉納花火であり、一般の花火大会とは異なり間隔をあけて打ち上げられる。
また近年では、7月23日に行われるギャル神輿なるものが有名である。30年ほど前から地元の天神橋筋商店会が企画して始まったもので、正式名称は天神祭女性御神輿であったが、神輿が有名になるにつれ、ギャル神輿と呼ばれるようになった。米俵を持ち上げる選考やかくし芸などの自己PR選考などのユニークな選考によって選出された若い女性が神輿を担いで大阪天満宮までを練り歩く。
一般客としてではなく天神祭の神事や祭事に参加するには基本的に講に所属する必要がある。講とは、「同じ志を持った集団であり、天神祭に奉仕するために、商人の町であった特徴上、米問屋や八百屋など各同業団体などで集まってできた」（wikipediaより引用）、言わば運動会のチームみたいなものである。古いものでは江戸時代から存在していたと言われており、現在では32の講が存在している。
しかし、近年、講の数は減少を続けているために、アルバイトやボランティアなどで人員を募り、講の存続を続けるなどの試行錯誤が行われている。
このように、天神祭は数多くの人々によって大昔から支えられている祭りである。